何気なく利用している、飲食店の衛生面。
以前にもお伝えしていますが、もう少し踏み込んだところ。
みんなが大嫌いなあの害虫のお話です.
ゴキブリは必ずいます
黒光りする、やけに素早くてしぶとい、あのGについて。
奴らが店に出たら、そりゃあ、気持ち悪いですよね。
運が悪く、遭遇してしまったな、とか思うでしょうか?
Gは常時います。
10年以上、業界で働いてきましたが、Gがいない店は皆無です。
そう言ったって、年に数匹とかでしょ?
地域差はありますが、毎日、数十匹見かける店も普通ですね。
朝、出勤すると大抵、シンクなんかには5~6匹います。
お皿をどけたら、その下から2~3匹飛び出してきますし、
冷蔵庫の扉や壁に張り付いているのも日常の風景です。
チェーン店である場合、月に1回は駆除業者さんが入ります。
が、その辺をうろうろしてる数匹が捕まるだけですから。
根絶できるわけではないので、ほとんど意味はないですね。
最近、出没が増えてるので、と依頼時に伝達はしますよ。
それでも、薬剤の種類変えました、とかそんな程度の対応です。
変化がないんですけど、とお伝えしたとすれば、
「外から侵入しているので、どうしようもないですね」
と、あっさりと投げられます。
じゃあ、なんで結果の出ない業者さんを定期的に入れるのか?
うちは対策してますよ、という対外的なポーズのためです。
別に、経営者はGを根絶させようとは考えていません。
飲食関係者は、そんなの無理って思ってますから。
何かGでクレームが入ったときの、逃げ道を作っているだけです。
ついでに言うと、駆除業者さんも質に差があります。
大抵の場合、昔からの付き合いとかで、質は考慮していません。
一度だけ、しつこく本部に業者変えろと言い続けたら、
本当に変えてくれたことがありました。
Aの従来の業者さんは毎月1度の施工で5匹程度捕獲していましたが、
Bの新規の業者さんは、初回の施工で70匹以上を捕獲。
尚且つ、壁の裏側に巣を作っている、ということまで突き止めた。
それでも0にすることは出来ませんでしたが、
見かける数が日に日に減っていくのは、純粋に嬉しかったですね。
駆除業者さんを批判しているわけではありませんよ。
経営者がおかしいとか、そういう話でもありません。
Gは必ずいる。
そういうお話です。
ネズミもまあまあ、いる
東京の店舗のお話ですよ。
私も最初こそ驚きましたが、今では何とも思いません。
新宿区や中央区など、バリバリの都会は、むしろ下町より多い。
案外、子供は見かけないんですけどね。
大人の、十分にでかいやつが、営業時間中でも出てきます。
本来、警戒心が強いはずなんです、ネズミって。
夜中に出てきて、ゴミとか食い荒らすのが普通らしい。
ピーク帯に平気で足元を走っていきますからね。
都会にいるネズミは、人間に慣れ過ぎてると業者さんが仰ってました。
捕まるはずがない、と完全に人間を舐めている。
事実、業者さんが捕獲シートなど仕掛けたところで、1匹掛かるかな?
くらいの成果しか出ません。
きっちり捕獲シートを避けて、米とか食い荒らしてましたから。
天井裏や壁の向こうから鳴き声がうるさいですし、
ネット回線のコードを齧られたりなど、物理的な影響も大きい。
もちろん、下水などを通りますから、病原菌を運ぶリスクも。
唯一の長所は、ネズミが多い店にはGは出ないんですよ。
ネズミがGを食べるからか、共存はしない傾向があります。
ネズミもまた、根絶やしには出来ないですね。
店の入っている階だけ業者さんを入れても、
別の階、あるいは隣の建物に一時避難するだけ。
時間が経てば帰ってくるので、どうもこうもないそうです。
実際こんなもんです
全ての飲食店が同じではないと思います。
例えば毎週、駆除業者さんを入れている店があるとしたら。
そうしたら、そのお店にはGもネズミもいない可能性があります。
そこまでお金をかける会社があれば、ですけどね。
ただ、ネズミはともかくなのですが、Gに関して。
Gは、掃除がいきとどいた店にはそれほど大量発生はしません。
ビル自体に巣があるとどうしようもない面はありますけど、
店舗内にエサが少なければ、流石に住みにくいのでしょうね。
私がいた店でGが大量発生していたのは、いずれも飲食店街ど真ん中。
右も左もお向かいも、見渡す範囲に飲食店ばかり。
そうしたエリアの場合は、もう、Gは無数にいると思っていいです。
頻繁に、近隣で建て替え工事をしているエリアも危ないですね。
元々、そこに住んでいたGたちが移動してきますので。
せめてもの抵抗は、店内の掃除がいきとどいたお店を選ぶこと。
客席のテーブル周りにコバエなどが飛んでいる店はアウトでしょう。
ちょっと注意して、お店を選んでみてくださいね。
あなたにとって、良い店が見つかることを願って。